
生ごみ処理機を使って、エコに堆肥を作りたいと考えていませんか?
すぐに堆肥として使える生ごみ処理機もありますが、ガーデニングや家庭菜園に使う際には注意もあります。
このページでは、生ゴミ処理機マニアの筆者が、生ゴミ処理機の堆肥について、以下の流れで紹介したいと思います。
このページを読んでいただくことで、生ごみ処理機選びに役立つ情報が得られるでしょう。
1. 生ごみ処理機ではすぐに堆肥(肥料)にならない?
生ごみ処理機はバイオ式、ハイブリッド式、乾燥式、コンポストなど、分解処理の方法が微妙に異なるため、堆肥化までの時間や、利用方法に違いがあります。
まずはじめに、堆肥化までの時間や、堆肥の効果がどのくらいで出るのかについて、下記のポイントで紹介していきます。
- 乾燥式は堆肥化には熟成が必要
- バイオ式・ハイブリッド式はすぐに使える
1-1. 乾燥式は堆肥化には熟成が必要!
乾燥式の生ごみ処理機は、温風を当てて処理するタイプと、熱を加えるタイプの2種類があります。
特に乾燥するタイプの生ゴミ処理機は、乾燥処理しているため、一度水分を含ませて、微生物で分解してからしか植物が利用できる栄養素にはなりません。
そのため、植物が栄養を吸収できるようになるまでには時間が必要です。
1-2. バイオ式・ハイブリッド式・コンポストはすぐに使える
バイオ式やハイブリッド式の生ごみ処理機、コンポストで処理した後の処理物は、微生物で分解処理するため、植物が吸収しやすい状態になっています。
そのため、そのまま土に埋めることで比較的すぐに堆肥としての効果を発揮します。
市販の堆肥は?
市販の肥料にも様々種類があり、どのくらい発酵の進んだ肥料なのかにもよりますが、市販の肥料に比べると、生ごみ処理機で作った堆肥は、すぐに堆肥としての効果を発揮します。
2. 生ごみ処理機で堆肥を活用する際の2つの注意点
各生ごみ処理機の堆肥利用については、説明書を読まなければなりませんが、事前に調べるのはなかなか面倒ですよね。
生ごみ処理機を買った後に、失敗しないために生ごみ処理機で作った堆肥を活用する際の、注意点を紹介します。
- 動物に掘り起こされないように注意[特に乾燥式]
- 作物やお花が枯れないように注意[バイオ式・ハイブリッド式]
動物に掘り起こされないように注意
乾燥式の生ごみ処理機でできた処理後の物は、水分が残ってしまうこともしばしばあります。
そのため、土に埋めていても動物に掘り起こされ、散らかっててしまう場合があります。
そのため、動物の心配がある場合は必ずしっかりと処理してから土に埋めましょう。
作物やお花が枯れないように注意
生ごみ処理機には、同じ量の基材にずっと生ゴミを入れ続けるため、栄養価が非常に高い状態になります。
栄養分が多すぎるため、安全に苗や種を育てるためには、土と混ぜて薄めたり、熟成させる必要がありますので、買った生ごみ処理機の説明書をきちんと読んで正しく使いましょう。
3. 人気の3つの生ごみ処理機の堆肥活用方法について徹底解説!
生ごみ処理機はいくつかありますが、特に人気だったり、主流の下記の3つの商品についてそれぞれの堆肥利用について紹介していきます。
- ”パナソニック”乾燥式生ごみ処理機の堆肥利用について
- ”パリパリキューブ”乾燥式生ごみ処理機の堆肥利用について
- “ナクスル”ハイブリッド式生ごみ処理機の堆肥利用について
- “自然にカエル”コンポストの堆肥利用について
① ”パナソニック”乾燥式生ごみ処理機の堆肥利用について
パナソニックの生ごみ処理機はどの程度乾燥処理をするかで利用法が異なりますので、それぞれ紹介していきます。
- ソフト乾燥モードで処理した場合
- 標準モードで処理した場合
ソフト乾燥モードで処理した場合
引用:https://panasonic.jp/garbage/p-db/MS-N53_manualdl.html
ソフト乾燥モードで処理した生ゴミは、種や苗も植えることができると記載があります。
1週間ねかせた方が良いとは書いてありますが、そのまますぐに使うこともできるようです。
一度熱を加えられて乾燥、あるいは炭化した状態ですので、そのまま使用できるといっても、微生物に分解され栄養素として植物が利用できるようになるには時間は必要だと思います。
標準モードで処理した場合
引用:https://panasonic.jp/garbage/p-db/MS-N53_manualdl.html
標準モードで処理した処理後の生ゴミは、土:処理物 =2:1で混ぜ合わせ、1~3ヶ月ほどねかせる必要がああります。
標準モードで処理する場合は、水分を蒸発しきっているので、しっかりと時間を置いて、微生物に分解する必要があります。
② ”パリパリキューブ”乾燥式生ごみ処理機の堆肥利用について
パリパリキューブで処理した生ゴミは、乾燥されて水分が抜けた状態であるため、堆肥として使用するためには、水分を吸収し微生物が分解してからでない堆肥としては利用できません。
具体的に下記の手順で使用できます。
- パリパリになった処理後の生ゴミを細かく砕きます
- 全体的によく混ぜます
- 表層に土をかぶせます
1. パリパリになった処理後の生ゴミを細かく砕きます
引用:http://www.parisparis.jp/fertilizer/
処理後の生ゴミを貯めており、細かく砕き、土12Lに対して、約200mlの紙コップ8杯分の比率で用意します。
2. 全体的によく混ぜます
引用:http://www.parisparis.jp/fertilizer/
週に1度空気を含ませるように土をかき混ぜます。
湿る程度に水を加え、夏は1~4週間、冬は1〜3ヶ月程度、ねかせて熟成させます。
3. 表層に土を被せます
引用:http://www.parisparis.jp/fertilizer/
土を熟成させたら、その上に2~3cm程度覆土し、苗や種をまきます。
直接、熟成させた土に根や種が触れないように注意し、水をやって完了です。
③ “ナクスル”ハイブリッド式生ごみ処理機の堆肥利用について
現在流通している、バイオ式、ハイブリッド式の生ごみ処理機は、ナクスルしかありません。
ナクスルの処理後には、どのように堆肥に利用するのかについて紹介していきます。
ナクスルはすぐに堆肥としてすぐに使用でき、一般的な土と混ぜる必要がある生ごみ処理機です。
- プランターに植えた花や作物に堆肥として与える場合
- 花壇や畑に利用する場合
- 苗や種などを植える栄養土として活用する場合
1. プランターに植えた花や作物に堆肥として与える場合
引用:https://den-zen.net/about/howtouse
プランターに植えた作物に堆肥として与える場合、一般の土と1:10の割合で混ぜます。
すでにある程度成長している植物に与える場合、根や茎の周りをさけ、土の上にまきます。
2. 花壇や畑に利用する場合
引用:https://den-zen.net/about/howtouse
花壇や畑に利用する場合、植物の周りの土を掘り起こし、ナクスルの処理物と一般の土を1:10で混ぜたものを掘り起こした部分に入れます。
その上に一般的な土をかぶせ水をかけます。
3. 苗や種などを植える栄養土として活用する場合
引用:https://den-zen.net/about/howtouse
苗や種などを植える場合は、およそ一般の土と1:20程度に薄め、2週間ほどねかせてから使用します。
④ “自然にカエル”コンポストの堆肥利用について
通常のコンポストは、定期的に中をかき混ぜたり、お手入れを手動でスコップなどを使って行う必要がありますが、自然にカエルは、ハンドルを回すだけなので手を汚さずにお手入れが済みます。
引用:https://www.gotonet.co.jp/products/detail.php?product_id=8710490
自然にカエルの処理物を堆肥として使う場合は、一般の土と1:4の割合で薄めて使用します。
混ぜ合わせてから、陰干しで2~3週間ほどねかせてから使用します。
4. 堆肥利用にもバッチリなおすすめの生ごみ処理機4選
生ゴミ処理機を便利に使って、堆肥を利用したい人におすすめの生ごみ処理機を4つ紹介します。
- ナクスル[ハイブリッド式]・・・すぐに堆肥利用できるが土を薄める必要がある
- 生ゴミリサイクラー[乾燥式]・・・堆肥化までは時間がかかるがすぐにまくことができる
- パリパリキューブライト[乾燥式]・・・堆肥化までは時間がかかるがすぐにまくことができる
- 自然にカエル[コンポスト]・・・すぐに堆肥利用できるが土を薄める必要がある
生ごみ処理機の選び方から、おすすめまで詳しく知りたい人はこちら[全機種買って徹底比較!本当に人気でおすすめの生ゴミ処理機【2020年】]のページを参考にしてみてください
ナクスル
- 処理方式:ハイブリッド式(電動タイプ)
- 価格:¥127,600
- 処理容量:1kg~1.5kg/1日
- サイズ:幅380×奥行43×高さ58cm
- 電力:60W
- 設置場所:室内用 (屋外も可)
『ナクスル』は、熱を加え、乾燥させながら微生物で分解するハイブリッド式と呼ばれるタイプの生ごみ処理機です。
価格は高めですが、室内用でニオイも出ず、手間がかからないので、快適に使いたい人におすすめの商品です。
室外にも置くことができ、堆肥も作れるので、堆肥を活用したい人もこちらの商品を選ぶと良いでしょう。乾燥式のものよりは一回りサイズが大きめなのがデメリットです。
実は同じ型の商品が、大人気だったのですが、一時販売を停止していたようで、最近リニューアルされたようです。
生ゴミリサイクラー
- 価格:¥69,084
- 方式:乾燥式
- サイズ:26.8*36.5*55cm
- 最大容量:2kg/1回
- 電力:800W
- 音:44db
『生ゴミリサイクラー』は、熱を加えて生ゴミを炭のような状態にする生ごみ処理機です。室内で使用することができます。
焦げ臭いような独特のニオイがする点がデメリットです。1~2週間ゴミを貯めて溜まったら取り出します。炊飯器のように、生ゴミをセットして、量に応じてモードを選択して使用します。
「ニオイや音が気になる」という口コミはありますが、値段もそこそこなので、ニオイや音に敏感でない人は生ゴミリサイクラーを選ぶと良いでしょう。
パリパリキューブライト
- 価格:¥18,800
- 方式:乾燥式
- サイズ:21.5*21.5*28.3cm
- 容量:700g/1回
- 電力:150W
- 音:36db
『パリパリキューブライト』は、温風で生ゴミを乾燥させ、パリパリにするタイプの生ごみ処理機です。
テーブルの上にも乗るコンパクトサイズです。処理した後に、容器を洗う必要があったり、処理できているか確認が必要なので、少し面倒に感じてしまう人もおられるようです。
価格も安いので、生ゴミを減量したい人はおすすめですが、面倒くさがりの人にはおすすめできません。
自然にカエル
- 処理方式:コンポスト(手動)
- 価格:¥19,800
- 処理容量:700g/1日
- サイズ:幅42.8×奥行34.0(ハンドル収納時/32.5)×高さ41.8(cm)
- 電力:なし
- 設置場所:屋外
『自然にカエル』は、ハンドルを回せばかき混ぜることができるため、手を汚さずに毎日のお手入れができます。
定期的にお世話をしないと、ニオイやコバエの発生に繋がるため注意が必要です。
コンポストの中では価格は高めですが、電動のハイブリッド式やバイオ式を買うほどではないけど、手軽に済ませたいという人におすすめです。
5. さいごに
ここまで生ごみ処理機の堆肥利用について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
どの生ゴミ処理機を使うかによって、堆肥利用の方法が違います。生ごみ処理機を堆肥作りに利用したい方は、あらかじめチェックしておいてもよいかもしれませんね。
下記はおすすめの生ごみ処理機です。
- ナクスル[ハイブリッド式]・・・すぐに堆肥利用できるが土を薄める必要がある
- 生ゴミリサイクラー[乾燥式]・・・堆肥化までは時間がかかるがすぐにまくことができる
- パリパリキューブライト[乾燥式]・・・堆肥化までは時間がかかるがすぐにまくことができる
- 自然にカエル[コンポスト]・・・すぐに堆肥利用できるが土を薄める必要がある
あなたの生活が少しでも快適になることを心から願っています。