
パナソニックの生ごみ処理機「生ゴミリサイクラー」がどのような商品で、どんな使用感なのか?実際に使った人の感想が気になりますよね。
パナソニックの生ごみリサイクラーは評価が高い人もいる一方で、満足していない人もおられるようです。
本ページでは、「生ごみリサイクラー」を買って試してみた、生ごみ処理機おたくの筆者が、実際に使ってみた感想を交えながら以下の流れで紹介したいと思います。
- 生ごみリサイクラーの4つのメリット
- 生ごみリサイクラーの6つのデメリット
- 実際に使ってわかった生ごみリサイクラーの2つの真実
- 生ごみ処理機選びで後悔しない3つのポイント
- 生ごみリサイクラーをお得に手に入れる唯一の方法
- 公式HPよりも詳しい生ごみリサイクラーのスペックまとめ
生ごみリサイクラーMS-N53のメリットからデメリットまで、生ごみ処理機選びに必ず役に立つ情報をお伝えします。
※本サイトで紹介している商品価格や商品、助成金などの情報は、情報の取得時の物であり実際の情報に相違が出る可能性がありますので、あらかじめご了承ください。情報取得日時は2018年7月時点のものです。
1. [体験談]生ごみリサイクラーの4つのメリット
生ごみリサイクラーは熱を加えることで生ごみの水分を蒸発させ、減容処理できる生ごみ処理機です。
中はステンレス製で、熱効率が非常に高く短時間で生ごみを処理でき、容量も大きく使いやすい商品です。メリットは下記の4つです。
- ゴミを溜めておける
- 比較的短時間で処理できる
- 処理中はニオイが漏れにくい
- 消耗品がない
① ゴミを溜めておける
生ごみリサイクラーは処理したゴミの上から次のゴミを足して処理することができるので、数週間は処理後のゴミを溜めておくことができます。
生ごみリサイクラーには容量が2kgのMS-N53と1kgのMS-N23の2種類がありますが、MS-N23の場合、容量が小さいので生ごみリサイクラーのメリットが半減してしまいます。
生ごみリサイクラー
(乾燥型) |
パリパリキューブライト
(乾燥型) |
ナクスル
(ハイブリッ ド型) |
バイオクリーン
(バイオ型) |
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ゴミ捨てまでの期間 | 2週間程度 | 毎回 | 半年~2年に1度 | 1回程度/年 |
② 比較的短時間で処理できる
水分量によっても処理時間は異なりますが、1kgの生ごみは約3時間ほどで処理することが可能です。
これが他社の商品であれば、6時間以上かかってしまうこともあるので比較的短時間で処理することが可能です。
生ごみリサイクラー (乾燥型) |
パリパリキューブライト (乾燥型) |
ナクスル (ハイブリッド型) |
バイオクリーン (バイオ型) |
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![]() ![]() |
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1kgの処理にかかる時間 | 標準モード/3時間 | 最大処理容量/0.7kg
標準モード/9時間 |
24時間 | 24時間 |
③ 処理中に生ごみの臭いが漏れ出ることはない
他社の乾燥型の商品であれば、処理中に生ごみの臭いが少し漏れ出てくることがあります。
しかし、生ごみリサイクラーは処理中に生ごみ臭いが漏れることはありません。ただ、Amazonなどで口コミを見ていると、熱を加えて炭化しているため、長く使っていると臭いが出てくるという声もありました。
下記の表は実際に筆者が全ての生ごみ処理機を使って、臭いの強さを比較し★の数で示しました。
生ごみリサイクラー (乾燥型) |
パリパリキューブライト (乾燥型) |
ナクスル (ハイブリッド型) |
バイオクリーン (バイオ型) |
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![]() |
![]() ![]() |
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処理中に漏れ出る臭い | 少し | 生ゴミが温まった臭い | なし | 発酵臭少し |
処理物の臭い | 焦げた臭い | 生ゴミが温まった臭い | 土のような臭い | 発酵臭 |
処理後に機械を開けた時の臭い | 焦げた臭い | 独特の臭い | 土のような臭い | 発酵臭 |
④ 消耗品がない
生ごみリサイクラーは「プラチナパラジウム触媒」の力で処理中の臭いを防いでいます。
他社の商品であれば、フィルターやバイオチップ、など消耗品を交換する必要がありますが、フィルターそのものが存在しないので、交換する必要はありません。追加で費用がかかることがないのはいいですね。
生ごみリサイクラー (乾燥型) |
パリパリキューブライト (乾燥型) |
ナクスル (ハイブリッド型) |
バイオクリーン (バイオ型) |
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![]() ![]() |
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消耗品 | なし | 数ヶ月に1度 | 2~3年に1度 | なし |
2. [体験談] 生ごみリサイクラーの6つのデメリット
生ごみリサイクラーは価格.comのランキングに入っていますが、実はそれにはからくりがあります。
生ゴミ処理機は便利なものですが、現在も継続的に製造を継続して販売されているものは5種類程度しかありません。すなわち、必ずしも満足度の高い商品だからランキングに入っているのではないということです。
生ごみリサイクラーのデメリットについて生ごみリサイクラーユーザーの声も交えながら、6つお伝えしたいと思います。
- 電気代が高い
- 臭いが出る
- 硬いものが入れられない
- 音が出る
- 故障しやすい
① 電気代が高い
乾燥型の生ゴミ処理機の電気代はおよそ月に1000円ほどと言われています。
ハイブリッド式であればもう少し安く済むので、その点はデメリットと言えるでしょう。
初期費用はハイブリッド型の方が高いですが、長期的には少しず差は小さくなります。
生ごみリサイクラー
(乾燥型) |
パリパリキューブライト
(乾燥型) |
ナクスル
(ハイブリッ ド型) |
バイオクリーン
(バイオ型) |
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![]() |
![]() ![]() |
![]() |
|
消費電力 | 800W | 150W | 60W | 170W |
2-2. 臭いが出る
入れるものにもよりますが、蓋をあけるとものすごい臭いがします。
特に処理機の温度が冷める前にあけると、しばらく部屋に臭いが広がるので、なるべく冷めてから蓋をあけるのがおすすめです。
下記の表を見てください。実際に筆者が全ての生ごみ処理機を使って臭いの強さを比較し★の数で示しました。
生ごみリサイクラー (乾燥型) |
パリパリキューブライト (乾燥型) |
ナクスル (ハイブリッド型) |
バイオクリーン (バイオ型) |
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![]() |
![]() ![]() |
![]() |
|
処理中に漏れ出る臭い | 少し | 生ゴミが温まった臭い | なし | 発酵臭少し |
処理物の臭い | 焦げた臭い | 生ゴミが温まった臭い | 土のような臭い | 発酵臭 |
処理後に機械を開けた時の臭い | 焦げた臭い | 独特の臭い | 土のような臭い | 発酵臭 |
2-3. 硬いものが入れられない
処理機の中に攪拌用の羽が入っていて、熱を効率良く行き渡らせるために回転しています。
卵の殻や、魚の骨、鳥の骨などは攪拌羽の故障や容器の破損に繋がるため入れない方がいいでしょう。
また、細長いネギの繊維や長いものは巻きついてこれも故障の原因になるので、短く切って入れる必要があります。
ちなみにバナナを丸ごと1本入れてみましたが全く問題ありませんでした。大きくても柔らかいものは大丈夫なのかもしれません。
④ 音が出る
生ゴミリサイクラーは、処理中に音は出ます。
キッチンの扉を閉められるお宅では気にならないと思いますが、電子レンジや炊飯器などの家電と同程度の音が出ます。他の家電と違って処理時間が長いので、音が気になる方も多いです。
筆者が生ごみ処理機の音を比較した結果、音の大きさを★で示しました。
生ごみリサイクラー (乾燥型) |
パリパリキューブライト (乾燥型) |
ナクスル (ハイブリッド型) |
バイオクリーン (バイオ型) |
|
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![]() |
![]() ![]() |
![]() |
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音 | 気になる | 気になる | ほとんどしない | ほとんどしない |
音に対して神経質な方には合わないかもしれません。
⑤ 故障しやすいという声
電気を多く使用するので仕方ないですが、Amazonなどの口コミでは、1年〜4年以内に壊れてしまったという方が何人かいらっしゃいました。
100℃以上の熱を長時間加えることもあり、部品が耐えられないのだと推察できます。トースターや、ドライヤーなどの家電は壊れやすいですが、これら以上に長時間熱を発生し続けるものであることを考えると当然なことなのかもしれません。
3. 実際に使ってわかった生ごみリサイクラーの2つの真実
実際に生ごみリサイクラーを使った体験を踏まえ、メリットとデメリットを紹介してきました。
筆者が全ての生ごみ処理機を買い揃えて、試してみてわかったことをさらに具体的に紹介していきます。
- 処理後の臭いがキツイ
- 使ってわかった!何日間ゴミを取り出さなくていいのか?
3-1. 処理後の臭いがキツイ
生ごみリサイクラーは熱を加えて処理しているため、かなり焦げクサイです。
ニオイの種類は違えど筆者は生ごみのニオイに匹敵するくらい非常にきついニオイだと感じました。
「生ごみリサイクラー」はどのくらい臭いを出しているの確かめるために実験をしてみました。
下記のグラフは生ゴミを生ゴミリサイクラーで処理し、ニオイの変化を計測した結果です。
センサーで計測できるニオイの種類まではわかりませんが、室内の基準数値が40程度と室内の数値を超えているので、処理物が臭いを発していることがわかります。臭いがこもって、しばらくなくなりません。
実験の詳細の条件や方法については6章で紹介します。
3-2. どれくらいの期間ゴミを取り出さなくていいのか?
生ごみリサイクラーのメリットは生ゴミを入れっぱなしにしておけることです。
なので、どのくらいの期間入れ続けられるかの目安を知るために1kgの生ゴミを入れ続けた場合、何回でいっぱいになるかを確かめました。
普段入れている生ごみだと容量や水分量がバラバラなので入れるものを統一し重さを1kg量り処理しました。
下記が生ゴミリサイクラーで連続で処理し続けた結果です。
家庭で出る少量の生ゴミならまだまだいけそうですが、10回目には容器に1kg分の生ゴミが入らなくなったので終了しました。10kg分の生ゴミが925gになってしまいました。
後半は結構ぎゅうぎゅうに詰め込んでいました。
生ゴミは多いときもあれば、少ない日もありますよね。生ゴミの水分量や自炊の頻度にもよりますが、毎日使ったとすると家族も多い生ゴミの多い家庭で2週間に1回、生ゴミの少ない家庭で1ヶ月程度は連続で使えるでしょう。
価格で選ぶなら生ゴミリサイクラー
- 価格:¥69,084
- 方式:乾燥式
- サイズ:26.8*36.5*55cm
- 最大容量:2kg/1回
- 電力:800W
- 音:44db
『生ゴミリサイクラー』は、熱を加えて生ゴミを炭のような状態にする生ごみ処理機です。室内で使用することができます。
焦げ臭いような独特のニオイがする点がデメリットです。1~2週間ゴミを貯めて溜まったら取り出します。炊飯器のように、生ゴミをセットして、量に応じてモードを選択して使用します。
値段はそこそこなので、ニオイや音に敏感でない人は生ゴミリサイクラーを選ぶと良いでしょう。
4. 生ゴミ処理機選びで後悔しないための2つのステップ
現在、国内で販売されている生ゴミ処理機を比較した結果、値段相応というのが筆者の感想です。
生ゴミ処理機を選ぶポイントは主に下記の4つです。
- 臭い
- 手間
- 音
- 大きさ
それぞれのポイントについて5つの商品を「おすすめランキング」にしました。それぞれの項目についてのおすすめ度を◎~×で表しています。
商品名 | コスト | 臭い | 手間 | 音 | 大きさ |
おすすめ1位 ナクスル ![]() ![]() |
|
◎ | ◎ | ◎ | △ |
2位 生ゴミリサイクラー ![]() |
|
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
3位 パリパリキューブ ![]() |
|
◯ | △ | ◯ | ◯ |
4位 パリパリキューブライト ![]() |
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△ | △ | △ | ◎ |
5位 バイオクリーン ![]() |
|
△ | △ | ◎ | × |
生ゴミ処理機の主な要素は「生ごみの臭いの改善」「手間を省けること」の2つです。
価格面を踏まえても満足感を感じられて、筆者がおすすめできる商品は「ナクスル」だけです。
4-1. 生ごみ処理機を買うならナクスルがおすすめ
生ゴミ処理機を選ぶならナクスルがおすすめです。その理由は下記の3つです。
- 臭いが出ない
- 手間が一切かからない
- 音が小さい
- 電気代が安い
ナクスルは「臭い」「手間」「音」「電気代」の面で他の商品よりも優れています。
初期コストとサイズは少し気になりますが、とても便利な商品です。
生ゴミ処理機はあると便利ですが、臭いや、手間が気になると使わなくなってしまう人も多いです。初期コストさえ問題なければナクスルを選びましょう。
快適に使うならナクスル
- 処理方式:ハイブリッド式(電動タイプ)
- 価格:¥127,600
- 処理容量:1kg~1.5kg/1日
- サイズ:幅380×奥行43×高さ58cm
- 電力:60W
- 設置場所:室内用 (屋外も可)
「ナクスル」は、価格は高めですが、室内用でニオイも出ず、手間がかからないので、快適に使いたい人におすすめの商品です。
中身が増えないので、ゴミを取り出す必要はありません。
サイズは少し大きいですが、ニオイや面倒なことがない点を踏まえるとナクスルがおすすめです。
4-2. ナクスルや生ゴミリサイクラー以外を選ぶなら
もしナクスルや生ゴミリサイクラー以外を選ぶなら、下記に先ほどのランキングにメリットとデメリットを整理して表にしたので、参考にしながら上から順番に検討しましょう。
商品 | コスト | メリット | デメリット |
おすすめ1位 ナクスル ![]() ![]() |
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2位 生ゴミリサイクラー ![]() |
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3位 パリパリキューブ ![]() |
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4位 パリパリキューブライト ![]() |
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5位 バイオクリーン ![]() |
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筆者が長年、生ごみ処理機のユーザーと関わってきた経験から言えることは、生ごみ処理機は絶対に妥協して買わない方がいいということです。しっかりと比較した上で納得して買いましょう。
4-3. 参考:助成金を使えば商品代金が高いほどお得
全国で1741自治体がありますが、約60%の1051の自治体で生ごみ処理機の購入に対して助成金を支給しています。さらに、その中の約90%の自治体で20,000円〜75,000円の助成金を支給しています。下記に助成金を支給している自治体をいくつか例に挙げました。
助成金上限金額 全国自治体から抜粋
地域 | 助成金上限金額 |
奈良県生駒市 | 75,000円 |
東京都府中市 | 50,000円 |
神奈川県鎌倉市 | 40,000円 |
京都府京都市 | 35,000円 |
東京都千代田区 | 30,000円 |
沖縄県那覇市 | 30,000円 |
北海道札幌市 | 20,000円 |
香川県高松市 | 20,000円 |
愛知県名古屋市 | 8,000円 |
大阪府大阪市 | なし |
上記の表のように助成金額の上限が決められている地域が多く、最大で商品代金の半分までを助成すると決められているところが多いです。
実は生ゴミ処理機は価格と品質が比例している傾向にあり、生ゴミ処理機の価格が高ければ高いほど品質の良いものをお得に手に入れることができます。
下記に商品代金別に助成金額を比較しました。
商品の価格別助成金額の比較
東京都府中市のケース (購入金額の1/2の金額 上限金額50,000円)
- 25,000円の生ごみ処理機・・・12,500円の助成金
- 50,000円の生ごみ処理機・・・25,000円の助成金
- 100,000円の生ごみ処理機・・・50,000円の助成金
このように商品価格が高ければ高いほど、もらえる助成金は多くなります。生ゴミ処理機は長く使うものなので、良いものを買って快適に長く使う方が断然お得です。
助成金の調べ方
助成金の情報はインターネットで検索するとすぐに調べることができます。
助成金の上限や、受給条件など、自治体によって異なります。
「生ごみ処理機 自治体名」で検索すると、助成金を出している地域ではほとんどの場合、自治体の電話番号や助成金の金額などの記載があります。購入を検討している方は詳細を自治体のHPなどをチェックしてみてください。
5. 生ごみリサイクラーを少しでもお得に手に入れる方法!
他社商品と比較した上で、もし生ごみリサイクラーに決めたなら、生ごみリサイクラーはネットもしくは家電量販店で購入することが可能です。
どこで検索すればいいのか?どれくらいのお得になるのか?など、少しでもお得に手に入れる方法を紹介していきます。
5-1. 生ごみリサイクラーはamazonが安い!
生ゴミリサイクラーはamazonが安い場合が多いです。
Amazonや楽天ではポイントがもらえるためお得に手に入れることができます。タイミングによっては楽天ポイント倍増キャンペーンとして、2倍、5倍、10倍、などのポイントがもらえます。
Amazonや楽天は100円で1ポイント、1ポイント=1円で使うことができますので、ポイントを使って、最もお得なショップを選んで購入すると良いでしょう。
タイミングによって価格は変動しますので、価格.comなどで価格を比較すると良いでしょう。
6. 公式HPよりも詳しい生ごみリサイクラーのスペックと実験まとめ
本章では生ごみリサイクラーの詳細のスペックや生ごみ処理機としての機能、生ごみリサイクラーを実験した結果を詳しくまとめました。
6-1. 公式HPよりも詳しい生ごみリサイクラーMS-N53のスペックまとめ
生ごみリサイクラーMS-N53の詳細のスペックや特徴についてまとめました。
生ゴミリサイクラーMS-N53(パナソニック) | |
分解方式 | 乾燥型 |
本体価格 | ¥6,9000 |
月の電気代 | ¥1,000/月~ |
最大処理容量 | 2kg/1回(8時間) |
処理時間 | 1〜8時間 1kgなら3時間 |
処理後にどれくらい減るか | 80% |
脱臭機能 | プラチナパラジウム触媒 |
臭い | 処理中に少しの臭いと、蓋を開けると食材を焦げるまで炒めたようなすごい臭いがします。 |
音 | 44db |
重さ | 12kg |
大きさ(mm) | 幅268×奥行き365×高さ550 |
処理できるもの | ご飯・麺類、肉類・魚類、野菜くず、茶がら、果物くず、人が食べる物 |
入れてはいけないもの | 柑橘類、酒かす、アルコール漬けの果実、薬草貝殻、牛骨、豚骨、鶏骨、薬品類、ティッシュペーパー、ビニール類、卵の殻、貝類、糞など |
処理後はどうなる? | ![]() 熱を加わえ水分を飛ばし、容量が減る(焦げるまで食材を炒めたようなイメージ) |
処理後は可燃ゴミになる? | 可燃ゴミになる |
堆肥になる? | 水分を飛ばしただけに過ぎず堆肥にならない
(土に長期間埋めることで堆肥になります) |
普段の手間はどのぐらい? | 2週間に1度溜まったゴミを取り出す必要があります。 |
メリット | 処理後のゴミを貯めておける・価格がリーズナブル・フィルターなどの交換がない |
デメリット | 電気代が高い・臭いが出る・入れられるものに制限がある・音がうるさい |
6-2. 生ごみリサイクラーの実験詳細
3章で紹介した実験の詳細を紹介します。
臭いを数値化して臭いの強弱を調べることができる「臭いセンサー」という機械を使って、生ゴミのニオイの変化と部屋のニオイを測定する実験を行いました。
コーヒーはいいニオイと感じる人が多いと思いますが、一般的にクサイと言われる納豆の値の方が低いです。
そのため、臭いセンサーでは臭いの種類や、ヒトが感じる嫌な臭いなのか、良い臭いなのかはわかりません。
とりあえず空気以外のニオイの量を計っていると考えていただければと思います。
【生ゴミの準備】
生ゴミに見立てた食材を500g準備生ゴミの代わりに「もやし・しめじ・ニシンの煮付け・キャベツ・バナナ・イカの塩辛」の6種類(以後生ゴミと呼びます)を500g用意しました。
【臭いの計測】
下記のそれぞれのタイミングで臭いの数値を計測しました。
- 生ゴミの臭い
- 室内の臭い
- 生ごみリサイクラーの蓋を開けて生ゴミを投入した時の臭い
- 蓋を閉めてから1時間後、2時間後、3時間後、処理完了後1時間後、2時間後のそれぞれの臭い
- 24時間後生ゴミリサイクラーの蓋を開けた時の臭い
【結果】
計測した結果が下記のグラフです。
計測した結果わかったことは以下の2つです。
- 生ゴミの臭いの数値が低下「124→77」
- 処理終了後に臭いの数値が少し低下
室内の基準数値は40程度に対して、室内の数値を超えているので、「ニオイが漏れ出ている」もしくは「蓋を開けたときに漏れ出た臭いが充満している」と考えられます。
生ゴミの臭いは数値が高いですが、処理後も室内の数値より高い値を示しています。生ゴミリサイクラーは熱を加えて処理しているので、ニオイの成分が生ゴミのニオイから焦げクサイに変わったのではないかと推察できます。
6-3:パナソニックの生ごみ処理機の堆肥利用について
パナソニックの生ごみ処理機はどの程度乾燥処理をするかで利用法が異なりますので、それぞれ紹介していきます。
- ソフト乾燥モードで処理した場合
- 標準モードで処理した場合
ソフト乾燥モードで処理した場合
引用:https://panasonic.jp/garbage/p-db/MS-N53_manualdl.html
ソフト乾燥モードで処理した生ゴミは、種や苗も植えることができると記載があります。
1週間ねかせた方が良いとは書いてありますが、そのまますぐに使うこともできるようです。
一度熱を加えられて乾燥、あるいは炭化した状態ですので、そのまま使用できるといっても、微生物に分解され栄養素として植物が利用できるようになるには時間は必要だと思います。
標準モードで処理した場合
引用:https://panasonic.jp/garbage/p-db/MS-N53_manualdl.html
標準モードで処理した処理後の生ゴミは、土:処理物 =2:1で混ぜ合わせ、1~3ヶ月ほどねかせる必要がああります。
標準モードで処理する場合は、水分を蒸発しきっているので、しっかりと時間を置いて、微生物に分解する必要があります。
7. さいごに
ここまで生ゴミ処理機「生ゴミリサイクラーMS-N53」のデメリットや使用感などを、その他の生ごみ処理機も交えながらお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
生ゴミリサイクラーMS-N53のメリットは以下の4つです。
- ゴミを溜めておける
- 比較的短時間で処理できる
- 処理中は臭いが漏れにくい
- フィルターを交換する必要がない
メリットは多いですが、「焦げクサイ」などの大きなデメリットもあります。本ページを参考にしながら、じっくりと検討して、あなたのニーズに合った生ゴミ処理機選んでいただければと思います。
パナソニックの”生ゴミリサイクラーは”[Amazon]・[楽天]で購入できます。
あなたの生活が少しでも快適になることを心から願っています。