「キッチンから生ゴミがなくなればいいのに」と生ごみ処理機やディスポーザーを検討していませんか?
キッチンに生ごみ処理機を設置すれば便利ですが、あまりおすすめでないものも入ってるため、注意が必要です。
このページでは生ゴミ処理機マニアの筆者がキッチンで使える生ゴミ処理機について下記の流れで紹介していきます。
このページを読み進めていただくことで、キッチンにベストな生ゴミ処理機を選ぶために必要な知識が身につくでしょう。
1. キッチンにあったら便利!生ゴミ処理機の2つの種類
生ゴミ処理機は家庭から出る生ゴミを処理し、キッチンを清潔にし、家事をラクにしてくれる便利な家電です。
実はキッチンで使える生ゴミ処理機には設置方法が大きく異なる2種類が存在します。
- ディスポーザー(シンク一体型生ゴミ処理機)
- 生ゴミ処理機(乾燥処理、微生物分解)
ディスポーザーとは、シンク一体型の生ゴミ処理機はキッチンのシンクの下に設置され、生ゴミを粉砕して下水に流すものです。
一般的に生ゴミ処理機とは生ゴミを乾燥させたり、微生物で分解処理する家電のことです。
2. ディスポーザーと生ごみ処理機の違い
ディスポーザーと生ごみ処理機にはそれぞれ良いところもあれば、よくない部分もあります。
それぞれ違いがわかるように解説していきます。
- 仕組み
- コスト
- 臭い
- 手間
- 音
① 仕組み
ディスポーザーと生ごみ処理機は大きく異なりますのでそれぞれ紹介していきます。
ディスポーザー
ディスポーザーはシンクと一体型になっており、シンクの下のヒラキを開けると処理槽が入っています。
ディスポーザーで粉々にされた生ゴミは水と生ゴミに分離され、水は下水に流され、生ゴミは処理槽で乾燥処理あるいは微生物で分解処理されます。
処理槽に溜まったゴミを1ヶ月〜2ヶ月に一度取り出して捨てます。
海外などではディスポーザーで粉砕した生ゴミをそのまま下水に流すことが一般的です。日本の下水管は細いため、つまりやすく多くの自治体の条例で下水に流すことは禁止されているため、現在では図のように処理槽とセットになっているものが一般的になっています。また、マンションなどではディスポーザーで粉砕した生ゴミをそのまま流し、それぞれの部屋から流れ出る汚水をまとめてマンションの浄化槽で処理してから下水に流しています。
独立型生ゴミ処理機
上記の図はハイブリッド型と呼ばれる独立型の生ゴミ処理機です。主に電源が必要で、乾燥処理したり、生ゴミを機械に投入し乾燥させ水分を蒸発させたり、微生物に分解させることで処理します。
ディスポーザーとは違い、処理機だけが独立しており、他の家電と同じようにキッチンに置きます。
出典:http://blog.goo.ne.jp/komoto…
② コスト
ディスポーザーはいざ設置するとなると工事が必要なので、20万円以上は必要です。
生ゴミ処理機に関しては、機種によって違いがあるものの、数万円から10万円少しの手軽な価格で購入することができます。
本体価格 | 工事費 | 電気代 | 水道代 | メンテナンス | |
ディスポーザー | 20円〜100万円 | 約0〜3万円 | 約400円/月 | 約100円/月 | 1万円〜2万円/年 |
生ごみ処理機 | 2万円〜12万円 | 0 | 140円〜1000円/月 | なし | 0〜1万円/年 |
③ 臭い
ディスポーザーは生ゴミのニオイが出る前に、粉砕されてから水道水で流されるため、ニオイはありません。
生ゴミ処理機の場合、ニオイが出にくいものもありますが、製品によっては、ニオイが出るものもあるため、注意が必要です。
処理中処理後のニオイ | ||
ディスポーザー | なし | |
生ゴミ処理機 | 性能高い | なし |
性能低い | 漏れ出る |
④ 手間
ディスポーザーはシンクに流すだけで便利なのですが、生ごみ処理機は、商品によってどれくらい手間がかかるかに違いがあります。
ゴミの取り出し | その他の手間 | ||
ディスポーザー | 1〜2ヶ月に一度 | 処理中に水を流し続ける必要あり | |
生ゴミ処理機 | 性能高い | 半年〜1年に1度 | 手間なし |
性能低い | 都度〜2週間に1度 | 容器を洗う 処理開始時のセット、処理後の確認 |
ディスポーザーも生ゴミ処理機も投入する生ゴミに異物(スプーン、洗剤)などが混入すると故障や不具合の原因につながるため、異物の混入がないように気をつける必要があります。
⑤ 音
ディスポーザーとは仕組みとしては粉砕機なので、言わばジューサーやミキサーのような音がして、深夜に使うには少し音が大きいです。
生ゴミ処理機は機種により異なりますが、ほとんど音がしないものもあれば、生ゴミを攪拌するためにカラカラと音がしたり、ヒーターの音が気になる商品もあります。
3. キッチンにディスポーザーを設置するための2つの条件
ディスポーザーは確かに便利なのですが、設置するためには、下記の3つの条件を満たす必要があります。
- 各自治体で禁止されていないこと
- 排水処理システム(浄化槽)の設置
- キッチンの構造
高級マンションなどの場合は設置されている場合もありますがそうでない場合は、自分で取り付ける必要があるため、
どんな条件が必要なのかそれぞれ詳しく説明していきます。
① 各自治体で禁止されていないこと
ディスポーザーは自治体によっては、設置が禁止されている場合があります。
無断で設置した場合は、設置者と施工業者は、条例違反として処分されることがあります。
※自治体によって、条例が異なりますので、自治体に直接確認するか、「ディスポーザー ○○市」などでネット検索して自治体のホームページで確認を行ってください。
② 排水処理システム(浄化槽)の設置
ディスポーザーの設置が禁止されていても、排水処理システム(浄化槽)が設置されていれば、設置が可能な場合があります。
しかし、この浄化槽を設置するには戸建の場合、大規模な工事が必要であるため100万円近くの費用がかかってしまうケースがあります。
大規模の工事が不要で、シンクの下に設置スペースがあれば20~40万円程度で設置できるのは下記の2つのディスポーザーだけです。
③ キッチンの構造
ディスポーザーを設置するためには、キッチンのシンクの下を工事する必要があります。
そのため、ディスポーザーの機種にもよりますが、下記のような条件も必要です。
- 排水口の形状が正円形であること
- 直径18cm程度あること
- シンクの下にスペースがあること
見積もりの際に思わぬ、工事費用で高くなる場合もあるため必ず検討段階で、設置スペースも含めてメーカーに確認しましょう。
ディスポーザーについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
ディスポーザーが設置できない人は生ごみ処理機
以上のように、ディスポーザーは便利ですが設置に条件もあり、費用も数十万円が必要です。
そのため、ディスポーザーを検討する際には、性能の良い生ごみ処理機も合わせて検討することをおすすめします。
安い生ごみ処理機は不便も多いですが、性能が良いものだと、ディスポーザーと同じくらい便利で、快適なものもあります。
4. 比較してわかった! おすすめの生ゴミ処理機
筆者は生ごみ処理機を買い揃え比較をおこない、下記の比較ランキング表を作成しました。
生ゴミ処理機のランキング参考にしながら、上から順番に検討するといいでしょう。
生ゴミのニオイを消す、生ゴミを減らすという用途では、「ナクスル」と、「生ゴミリサイクラー」のどちらかしかおすすめできません。
商品 | 詳細 | ニオイ | 手間 | 音 |
おすすめNo1 ナクスル |
価格:¥127,600 方式:ハイブリッド式 サイズ:38*43*58cm 容量:1~1.5kg/1日 電力:60W 音:30db [Amazon] [公式ページ] |
◎ | ◎ | ◎ |
生ゴミリサイクラー おすすめNo2 |
価格:¥69,084 方式:乾燥式 サイズ:26.8*36.5*55cm 最大容量:2kg/1回 電力:800W 音:44db [Amazon][楽天][Yahoo] |
◯ | ◯ | ◯ |
バイオクリーン おすすめNo3 |
価格:¥97,000 方式:バイオ式 サイズ:40*40*78cm 容量:2kg/1日 電力:170W 音:36db [Amazon][楽天][yahoo] |
◯ | △ | ◎ |
パリパリキューブ ライト おすすめNo4 |
価格:¥18,800 方式:乾燥式 サイズ:21.5*21.5*28.3cm 容量:700g/1回 電力:150W 音:36db [Amazon][楽天][Yahoo] |
△ | × | ◯ |
自然にカエル |
価格:¥19,800 方式:コンポスト サイズ:42.8*28.3*41.8cm 容量:700g/1日 電力:無し(手動) [Amazon][楽天][yahoo] |
× |
× | ◎ |
エアドライ |
価格:¥9,000 方式:乾燥式 サイズ:直径28.7*43.7cm 容量:2.4kg/1日 電力:30W [Amazon][楽天] |
× | × | △ |
筆者の経験から生ごみ処理機は、絶対に妥協して買わない方がいいと思っています。しっかりと納得して買いましょう。
上位4つの生ごみ処理機について、どういう人におすすめなのか紹介していきます。
- ナクスル・・・おすすめNo1 快適で便利に使いたい人におすすめ
- 生ゴミリサイクラー・・・おすすめNo2 室内で生ゴミを減量化したい人におすすめ
- バイオクリーン・・・堆肥を手軽に作りたい人、生ゴミの量が多い人
- パリパリキューブライト・・・とにかく安く、サイズが小さいものが良い人
快適に使うなら「ナクスル」…おすすめNo1
- 処理方式:ハイブリッド式(電動タイプ)
- 価格:¥127,600
- 処理容量:1kg~1.5kg/1日
- サイズ:幅380×奥行43×高さ58cm
- 電力:60W
- 設置場所:室内用 (屋外も可)
「ナクスル」は、価格は高めですが、室内用でニオイも出ず、手間がかからないので、快適に使いたい人におすすめの商品です。
中身が増えないので、ゴミを取り出す必要はありません。初期コストは高いですが、電気代が安いので、乾燥式と長期的には大差がなくなります。
サイズは少し大きいですが、ニオイや面倒なことがない点を踏まえてもナクスルがおすすめです。
生ゴミリサイクラー…おすすめNo2
- 価格:¥69,084
- 方式:乾燥式
- サイズ:26.8*36.5*55cm
- 最大容量:2kg/1回
- 電力:800W
- 音:44db
『生ゴミリサイクラー』は、熱を加えて生ゴミを炭のような状態にする生ごみ処理機です。室内で使用することができます。
焦げ臭いような独特のニオイがする点がデメリットです。1~2週間ゴミを貯めて溜まったら取り出します。炊飯器のように、生ゴミをセットして、量に応じてモードを選択して使用します。
「ニオイや音が気になる」という口コミはありますが、値段もそこそこなので、ニオイや音に敏感でない人は生ゴミリサイクラーを選ぶと良いでしょう。
バイオクリーン…現在販売中止中(2020年1月末日時点)
- 処理方式:バイオ式
- 価格:¥97,000
- 処理容量:2kg/1日
- サイズ:幅40×奥行40×高さ78cm
- 電力:170W
- 音:36db
- 設置場所:屋外
「バイオクリーン」は、電動式で生ゴミを投入すると、自動でかき混ぜ、分解処理します。
処理容量が多い、屋外型なので、農家の方や、庭が広く家庭菜園などを楽しみたい方におすすめな商品です。室内で使いたい人や、生ゴミの量が多くない人にはあまりおすすめできません。
排水ホースがついていて、水が出たり、サイズはかなり大きいので、スペースが必要です。
パリパリキューブライト
- 価格:¥18,800
- 方式:乾燥式
- サイズ:21.5*21.5*28.3cm
- 容量:700g/1回
- 電力:150W
- 音:36db
『パリパリキューブライト』は、温風で生ゴミを乾燥させ、パリパリにするタイプの生ごみ処理機です。
テーブルの上にも乗るコンパクトサイズです。処理した後に、容器を洗う必要があったり、処理できているか確認が必要なので、少し面倒に感じてしまう人もおられるようです。
価格も安いので、生ゴミを減量したい人はおすすめですが、面倒くさがりの人にはおすすめできません。
5. さいごに
キッチンで使える生ゴミ処理機について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
キッチンで使える生ゴミ処理機は2種類あります。
- ディスポーザー
- 生ゴミ処理機
ディスポーザーはは非常におすすめですが、生ゴミ処理機の中にも性能がよく暮らしを便利にしてくれる製品はあります。
初期コストが問題なく工事が可能な方はディスポーザーを、初期コストや設置条件が厳しい方は独立型の生ゴミ処理機を検討しましょう。生ごみ処理機でおすすめなのは「ナクスル」「生ゴミリサイクラー」です。
あなたの生活が少しでも快適になることを心から祈っています。