ディスポーザーとは何?コンポストや生ごみ処理機とは違うの?と調べていませんか?
ディスポーザーは新しいマンションや一部戸建では導入されているご家庭もあるようですが、苦労もあるみたいですよ。
このページでは、生ゴミ処理機おたくの筆者が、ディスポーザーについて以下の流れで解説していきます。
- ディスポーザーとは?
- ディスポーザーのメリットまとめ
- ディスポーザーの6つのデメリット
- ディスポーザーの仕組み
- ディスポーザーを使用する際の注意点
- ディスポーザーが設置できない場合
- ディスポーザーが故障した場合の対処法
- ディスポーザーは日本では普及は難しい
このページを読んでいただくことで、ディスポーザーとはどんなものなのか?初めて知る人にわかりやすく必要な情報をお伝えします。
1. ディスポーザーとは?
ディスポーザーとは、キッチンのシンクの排水口に設置して、料理で出た生ゴミをそのまま粉砕して流してしまう機械です。
ディスポーザーを使えば、三角コーナーに貯めたり一般ゴミと一緒に捨てなくて済むので、コバエの発生を防いだり、ゴミ出しが軽くなったりと、主婦にとっては嬉しいことがたくさんありそうですね。
1-1. ディスポーザーの使い方
ディスポーザーの使い方はとても簡単で、下記の流れで使用します。
・ディスポーザーに生ゴミを投入(水を流しながら)
↓
・蓋を締める
↓
・粉砕する
ただ生ごみ処理機を粉砕して流すだけです。三角コーナーに生ゴミを貯めたり、一般ゴミに捨てる必要がないので、とてもラクチンです。
1-2. ちょっと待って!ディスポーザーを検討する前に…
一見すると便利そうなディスポーザーですが、実はディスポーザーは日本ではあまり普及していないのが現状で、メリットもあれば、デメリットもあるので、きちんと検討する必要があります。
そもそも一戸建ての人はつけられない可能性大!!自治体によってはディスポーザーの取り付けを条例で禁止していたり、自粛を要請しているところが多いです。
そういった自治体では、届け出をした上で、浄化槽の設置が必須なケースが多く、30万円〜100万円程度の費用が必要になります。
新しいマンションにはディスポーザーが設置されているケースも増えていますが、新築ならともかく一軒家にディスポーザーを後からつけることは、費用面でも中々難しいでしょうね。
次の章以降で、メリットもデメリットについて紹介していきますので、見ていきましょう。
2. ディスポーザーのメリットまとめ
まずはディスポーザーのメリットからご紹介していきましょう。
- 生ゴミが減って、ゴミ出しが軽くなる
- コバエが来なくなる
- シンクの掃除の手間がなくなる
- 生ゴミの臭いが軽減できる
ディスポーザーを使うことで、生ゴミが大幅に減り、イヤな臭いや仕事が減り、気持ちよく過ごせるようになります。
私は以前、ディスポーザー付きのマンションに住んでいたことがありましたが、魚の骨や卵の殻が入れられなかったりしたので、臭いが完全になくなったわけではなかったですね…
ただ、確かに生ゴミを触ることがなくなったので、とても綺麗にキッチンを使うことができました。
3. ディスポーザーの6つのデメリット
ディスポーザーには確かにメリットがありますが、デメリットもあるので、きちんと理解しておかなければ、後で後悔することになるかもしれませんよ。
デメリットは下記の通りです。
- 初期費用が必要
- 電気代や水道代が余計に必要
- メンテナンスなど維持費が必要
- 下水管が詰まって後でトラブルになる可能性がある
- 意外と流せないものも多い
- 音が出る
これらについて少し補足していきます。
① 初期費用が必要
ディスポーザーがあらかじめ設置されているマンションに済む場合は必要ありませんが、すでに建っている戸建の家やマンションに設置するとなると、設置や機械の購入に費用が必要です。
主なシンク一体型の生ゴミ処理機の設置に発生する初期費用をまとめました。
価格 | 工事費 | メンテナンス | |
アクアクリーン | ¥29,8000 | ¥0 | ¥10,000 |
×ラクレア | ¥360,000 | 約¥30,000 | ¥20,000 |
キッチンカラット | ¥298,000 | 約¥30,000 | ¥7,000 |
※ラクレアは現在販売を中止しているようです。
ディスポーザーの本体価格は数万円〜8万円程度なのですが、浄化槽の設置や配管工事など含めて30万円程度の費用が必要です。
新築ならともかく、既に立っている家に取り付けるとなると、工事の費用はさらに費用が必要になるでしょう。
② 電気代や水道代などが余計に必要
ディスポーザーは使う時間はそんなに長くないので、電気代は安く、機種によってもばらつきがあるので何とも言えませんが、1日3回使って約数円〜数十円程度と言われています。
引用:http://www.nikko-company.co.jp/house/disposal/qa/disposal.html
ディスポーザーは、生ゴミをミキサーのように細かく破砕しながら水で流すため、水道代が余計に必要で、月間では100円〜200円程度必要と言われています。
水道代と電気代を合わせても300円〜400円程度かと思いますが、印象としては思ったよりも安いですね。
③メンテナンスなど維持費が必要
②で記載しましたが、ディスポーザーを故障なく、使い続けられるように毎年メンテナンスなどで、7000円〜20,000円程度の費用が必要です。
ディスポーザーは故障すると水が流れなくなって、大変なのでメンテナンスはきちんと行った方が良いでしょう。
④ 下水管が詰まって後でトラブルになる可能性がある
実は、日本ではディスポーザーは普及していないのが現状です。
その理由は、生ゴミを水と一緒に流すことで、下記のようなトラブルが起こってしまったためです。
- 下水管が詰まり水漏れした
- キッチンの流し台がしばらく使えなくなった
浄化槽のついていないディスポーザーをつけてしまったことで、問題が起こったというご家庭も多いようですので、必ず浄化槽のついたものを使うことをおすすめします。
ディスポーザーはこまめに掃除が必要です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
⑤ 意外と流せないものが多い[入れてはいけない物]
ディスポーザーは、下記のように意外と流せないものが多いです。
◼︎とても固いもの:牛・豚の大骨・あさりなどの貝殻・カニの殻
◼︎固い繊維質のもの:とうもろこしの皮・バナナのヘタ・枝豆の皮・生花・生魚の皮
◼︎食品以外のもの:タバコの吸い殻・ビニール
◼︎その他:多量の油・多量の洗剤・小麦粉
生ゴミを粉砕機で細かくして流すので、基本的には固いものは、ディスポーザーの故障に繋がるため、絶対に流さないようにしましょう。
⑥ 音が出る
機種にもよりますが、処理中に音は出ます。
最近のディスポーザーは静かなものが多いようですが、神経質な方は少し気になってしまうかもしれませんね。
以前私が使っていたディスポーザーは、扇風機を強にした時と同じくらいの音が出ていました。
4. ディスポーザーの仕組み
引用:http://www.sanyoshisetu.co.jp/product/9.php
ディスポーザーはシンクの排水口の中に、ミキサーのように生ゴミを粉砕する機械がついており、粉砕された生ゴミは水と一緒に流されます。
その後、浄化層(排水処理装置)で処理され、処理された水だけが下水に流される仕組みとなっています。
重複しますが、そのまま下水に流すと下水が詰まって、故障や大きなトラブルに発展するということで、多くの自治体で禁止や自粛要請されています。
5. ディスポーザーを使用する際の注意点
ディスポーザーを使用する際には、流してはいけないものや、やってはいけないことがいくつかありますので紹介します。
- 塩素系洗剤
- 熱湯
- 繊維質の強いもの
- 油
① 塩素系洗剤
一般的な洗剤は問題ありませんが、塩素系の洗剤は機械に使われる金属をダメにしてしまうため、使用してはいけません。
その他、ゴムの樹脂などの素材も使われていますが、塩素系の洗剤によってボロボロになってしまうことがあるため注意が必要です。
塩素系洗剤だけではなく、ハイターなども塩素なので、使用には注意が必要です。
ディスポーザーを使用した後は、水で塩素をしっかりと流しましょう。
② 熱湯
ディスポーザーに限ったことではありませんが、ディスポーザーや排水管はプラスチックの素材が使われています。
熱湯を流すことで、プラスチックが変形したり、接着に使われている溶剤が溶けてしまい、故障に繋がります。
水を流しながら捨てるなど、熱湯を直接流すのは避けましょう。
③ 繊維質の強いもの
とうもろこしのヒゲや、枝豆の皮、生花のような繊維質の強いものは、うまく粉砕できずに、つまりの原因になります。
最悪の場合、粉砕機に繊維が絡みついて、動かなくなってしまうこともあるので、注意しましょう。
④ 油
てんぷらに使用した油などを流すことも注意が必要です。
ディスポーザーや排水管の中で油の塊ができてしまい、詰まりの原因になります。
ディスポーザーに限らずですが、排水管には油は直接流さないように注意しましょう。
6. ディスポーザーが設置できない場合
ディスポーザーを設置するのは、費用面でも、工事が必要という面でも中々大変です。
そのため、ディスポーザーを設置使用としても、現実的にできない場合もあります。
もしディスポーザーが設置できない場合にできることは下記の2つです。参考までにご紹介しておきます。
① 生ごみ処理機を使う
引用:Amazon
ディスポーザーとほとんど同じメリットがあるのが、生ゴミ処理機です。
ゴミ箱のような生ごみ処理機に生ゴミを投入すると、電気や熱で臭いが出ないように処理したり、微生物の力で空気に分解したりと、生ゴミを処理できる家電があります。
最低30万円は必要なディスポーザーに比べ、生ごみ処理機は2〜15万円と手頃な価格なのでおすすめです。
生ごみ処理機は選び方に注意が必要なので、興味がある人は下記の記事を参考にしてみてください。
② 手っ取り早くディスポーザーを利用する方法
手っ取り早くディスポーザーを利用したい場合は、マンションを探す際にディスポーザーが付いていることを条件に探すと良いでしょう。
比較的新しいマンションなどでは、ディスポーザーが設置されていることが多いです。
7. ディスポーザーが故障した場合の対処法
ディスポーザーは、粉砕機が動かなくなったり、詰まってしまい水が流れなくなってしまうことがあります。
故障したかな?と思った場合には、まず自分で対処してみることもできます。あくまでも参考までに紹介しておきます。
自分で対処してみる場合
引用:amazon
ディスポーザーが詰まってしまった場合は、トイレなどで使うスッポンや真空式パイプクリーナーを使ってみましょう。
スッポンは業者も使うことがありますし、自分でやってもある程度の効果は見込めます。
業者を呼ぶ場合
業者を呼ぶと軽度な故障でも、5000円〜10000円程度の費用が必要になります。
ディスポーザーが動かなくなってしまった場合は、自分で直すことは難しいでしょう。
まずは、業者かメーカーに問い合わせて、対処法を確認し、必要な場合は来てもらうようにしましょう。
8. ディスポーザーは日本では普及は難しい
ディスポーザーはとても便利で、アメリカでは普及していますが、日本では国土が狭く下水管が細いため、生ゴミを全て流せるような構造になっていません。
そのため、マンション以外でディスポーザーが普及する可能性は低いでしょう。
生ゴミの処理をしたいのであれば、価格も安く、便利なものも出てきているため、生ごみ処理機がおすすめです。興味がある人は下記の記事で、生ごみ処理機について解説しています。
9. まとめ
ディスポーザーとはどういうものなのかについてや、費用について詳しく紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ディスポーザーは、生ゴミを捨てる必要がなくなりとても便利なものですが、下記のようなデメリットもあります。
- 初期費用が必要
- 電気代や水道代が余計に必要
- メンテナンスなど維持費が必要
- 下水管が詰まって後でトラブルになる可能性がある
- 意外と流せないものも多い
また、ディスポーザー付きのマンションを探して住むのは良いですが、一戸建てに取り付けるのはとても費用がかかるため、現実的ではないかもしれませんね。
ディスポーザーは難しいかなと思った人は、家庭用の生ごみ処理機がおすすめです。
あなたの生活がより快適になることを祈っています。