コンポストの作り方完全ガイド|良質な堆肥を自作しエコライフ

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コンポストを始めてみたいと思い、作り方がよくわからないと調べていませんか?

生ゴミから堆肥が作れてしまうコンポストですが、正しい作り方を理解しておかないと、虫がわいたり、悪臭の原因になるため注意が必要です。

このページでは生ごみ処理機おたくの筆者が、コンポストの作り方について下記の流れで紹介していきます。

  1. コンポストを作る5つの方法とその特徴
  2. コンポスト診断!あなたに向いている方法は?
  3. コンポスト作りでの注意点やコツ

このページを読んで頂くことで、コンポストの作り方についてわかり、楽しく堆肥作りができるようになるでしょう。

1. コンポストを作る5つの方法とその特徴

コンポストの作り方は、使用する容器や材料、方式によって大きく分けて5つの方法があります。

下記の表に、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

※下記表の一番上の行はリンクになっており、このページ内で解説箇所に飛びます。

段ボールコンポスト 土中式(鐘の形状タイプ) 密閉式コンポスト バイオ式電動生ごみ処理機 ミミズコンポスト
設置場所 屋内(屋外の場合は雨で濡れない場所) 土のある場所(庭・畑) 屋内・屋外 屋内 屋内(屋外の場合は雨で濡れない場所)
温度管理 必要 なし なし なし 必要
かき混ぜ 毎日 週に1回程度 なし なし なし
分解期間 3ヶ月程度 3ヶ月程度 2週間程度 なし 約3~4ヶ月
熟成期間 1ヶ月程度 2ヶ月程度 1ヶ月程度 約2時間 なし
メリット お手軽で低コスト 大量の堆肥を作りやすい 液肥ができ、手間がかからない 手間がかからず早い 臭いが少ない
デメリット かき混ぜや温度管理の手間がかかる コンポストを埋める場所(庭・畑)が必要 発酵液をこまめに抜く必要がある 初期費用・ランニングコストがかかる 生ゴミを少量ずつしか投入できない

コンポストを選ぶ際は、かけられる手間やコスト、堆肥が完成するまでの期間がポイントになります。

この表を見ても、いまいち自分に向いているコンポストが判断できない場合は、次章のコンポスト診断を実施してみてください。

2. コンポスト診断!あなたに向いている方法は?

コンポストは、種類がありますが、それぞれあなたのお住まいの環境によって、選ぶべきコンポストは違います。

あなたに向いているコンポストはどれなのか、下図の質問に「Yes」か「No」で答えてチェックしてみてください。

最終的に行き着いた黄色い枠が、あなたに向いているコンポストです。

3. コンポストの作り方(自作)の特徴まとめ

この章では5種類のコンポストについて、それぞれの作り方(自作)とその特徴についてまとめました。

  1. 段ボールコンポスト
  2. 土中式(鐘の形状タイプ)
  3. 密閉式コンポスト
  4. ミミズコンポスト
  5. 電動生ごみ処理機

3-1. 段ボールコンポストについて

段ボールを使って自分で作れるお手軽なコンポストです。

メリット デメリット
・お手軽で低コスト
・通気性、保水性、保湿性に優れている
・かき混ぜ、温度管理に手間がかかる
・耐久性が低い
  • 段ボールコンポストの作り方
  • 段ボールコンポストの使い方
  • 段ボールコンポストのオススメ商品

段ボールコンポストの作り方

●用意するもの

段ボール:みかん箱くらいの大きさ。厚手で強度があり防水加工でないもの。
二重底用の段ボール:底が抜けないように強度を上げるために使用。
基材※:ピートモス15リットル+もみ殻くん炭10リットル。
網目状の台(カゴなど):段ボールを乗せて通気性を良くするために使用。
スコップ
虫よけネット

※基材はネット通販でも購入できますが、送料がかかりますので、ホームセンターで購入するのがオススメです。

引用:名古屋市

手順1. 段ボールを組み立てる

段ボールを組み立てます。底が抜けないよう二重底にして強度をあげます。

  • すき間や穴がある場合は、虫の侵入を防ぐため、ガムテープで目張りをしましょう。
  • 酸素の供給ができなくなるので、ビニール袋で覆わない。
手順2. 段ボールを網目状の台に乗せる

段ボールを直置きすると、底が湿って壊れやすくなりますので、通気性の良い網目状の台の上に置きます。

  • 風通しが良く、雨に濡れない屋根のある屋外か、屋内に設置します。
  • できれば日当たりの良い場所が好ましいです。
手順3. 基材を入れる

基材(ピートモスともみ殻くん炭)を段ボールの5割~6割くらいまで入れ、かき混ぜます。

以上で、段ボールコンポストの完成です。

段ボールコンポストの使い方

引用:名古屋市

空気が好きな微生物を使って分解・発酵させるため、空気を多く含ませるようにかき混ぜるのがポイントです。

  1. 中心部に穴を堀り、生ゴミを投入する。(1日500g程度が目安)
  2. 上から基材をかぶせる。
  3. 段ボールに虫よけネットをかぶせる。
  4. 10℃以下にならないように管理する。
  5. 前日に入れた生ゴミの部分をよくかき混ぜて、①~④を繰り返す。
  6. 段ボールがいっぱいになったら、生ゴミの投入をやめる。
  7. 約1ヶ月ほど熟成させる。熟成期間は週に1回1リットル程度の水を加え、よくかき混ぜる。
  8. 生ゴミの形がなくなれば堆肥のできあがり。

段ボールコンポストのオススメ商品

段ボールコンポストがより手軽に始められるトライアルキットをご紹介します。

●エコクリーン 生ごみゼロ・トライアルキット-W SKS-280型

引用:楽天市場

  • 価格:5,617円
  • 生ゴミ処理能力:300g/日(三角コーナーの約半量)
  • サイズ:約幅29×奥行29×高さ29cm

商品配送用の段ボールを、そのままコンポスト容器に活用します。

段ボールコンポストで必要な材料がすべて揃っているので、届いたらすぐに始められます。

購入はこちら→楽天

2-2. 土中式(鐘の形状タイプ)について

底に穴が開いたコンポスト容器を使用します。

土に穴をほって埋め込み、土壌中の微生物の働きで分解します。大量の堆肥を作ることができるの、農家などでも利用されます。

メリット デメリット
・温度管理の必要がない
・大量の堆肥を作ることができる
・週1回程度かき混ぜが必要
・庭や畑など埋められるスペースが必要
  • 土中式(鐘の形状タイプ)コンポストの作り方
  • 土中式(鐘の形状タイプ)コンポストの使い方
  • 土中式(鐘の形状タイプ)コンポストのオススメ商品

土中式(鐘の形状タイプ)コンポストの作り方

●用意するもの

コンポスト容器:底に穴が開いている鐘の形状タイプを準備。
菌床や発酵促進剤:必要に応じて(なくても良い)
スコップ

手順1. 穴を掘る

コンポスト容器を土の中に埋めるため、10~20cm程度の穴を掘ります。中心部はさらに20~30cmほど深くほります。

できるだけ陽当たりの良い場所を選びましょう。

手順2. コンポスト容器を埋める

コンポスト容器を設置し、盛り土をして強風でも飛ばされないように踏み固めます。

以上で準備は完了です。

土中式(鐘の形状タイプ)コンポストの使い方

引用:アイリス

早く堆肥を作りたい人は、菌床や発酵促進剤を使用すると、堆肥化を早めることができます。

  1. コンポスト容器のフタをあけて生ゴミを投入する。
  2. 菌床や発酵促進剤を入れる(発酵を早めたい場合)。
  3. 生ゴミに土をかぶせる。
  4. ①~③を繰り返しながら、1週間に1回程度かき混ぜる。
  5. 中身が8~9割程度になったら、コンポスト容器を引っ張り出し全体を土で覆う。
  6. 月に1回程度かき混ぜて、約2~3ヶ月ほど熟成させれば堆肥が完成。

土中式(鐘の形状タイプ)コンポストのオススメ商品

防臭剤がセットになったオススメの土中式コンポストをご紹介します。

●エココンポストEX-101 ブラック

  • 処理方式:コンポスト(土中式)
  • 価格:¥3,545
  • 容量:100L
  • サイズ:60*60*52.2cm
  • 設置場所:屋外

エココンポストEX-101 』は、生ゴミを投入し、土をかぶせて堆肥化するタイプのコンポストです。

堆肥までに時間が、1〜3ヶ月と長く、比較的大きいので、庭が広くないと目立ってしまうかもしれませんね。

生ゴミや落ち葉など投入量が多い人や、庭が広い人におすすめです。

購入はこちら→[Amazon ]・[楽天]・[yahoo]

2-3. 密閉式コンポストについて

ぼかしや米ぬかを入れて密閉し、酸素を必要としない嫌気性の微生物を使って分解・発酵させます。

メリット デメリット
・虫がわきにくい
・かき混ぜ、温度管理が不要
・液肥ができる
・発酵液をこまめに抜く必要がある
  • 密閉式コンポストの作り方・使い方
  • 密閉式コンポストのオススメ商品

密閉式コンポストの作り方・使い方

●用意するもの

密閉式のコンポスト容器
ぼかしや発酵促進剤

引用:相模原市

密閉式コンポストは特に準備の必要がありません。

  1. 生ゴミを投入する。
  2. ぼかしや発酵促進剤をふりかける。
  3. 空気を抜きながらフタをしっかり閉める。
  4. ①~③を繰り返す。
  5. 発酵が進むと発酵液が底にたまるので取り出す。(発酵液は、薄めて液肥として利用できます。)
  6. 容器がいっぱいになったらゴミの投入をやめます。
  7. 約2週間~1ヶ月ほど放置して熟成させれば堆肥の完成です。

密閉式コンポストのオススメ商品

気軽にはじめやすいお手頃価格の密閉式コンポストをご紹介します。

●伸和 家庭用 生ゴミ処理器 キッチンコンポスト

  • 処理方式:コンポスト(EM発酵)
  • 価格:¥2,363
  • 容量:19L
  • サイズ:29*29*41cm
  • 設置場所:屋内・屋外

キッチンコンポスト』は、生ゴミを発酵させ、液体の堆肥を作るコンポストです。数日から数週間で液肥が取れます。

ふたでしっかりと密閉できるので、ニオイを漏らしません。バケツの取手がついているので、持ち運びは便利です。

ニオイが出やすく、お手入れは大変です。

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2-4. ミミズコンポストについて

名前の通り、ミミズに生ゴミを食べてもらって分解し堆肥にする方法です。

メリット デメリット
・かき混ぜ不要
・臭いが出にくい
・熟成が不要
・温度管理が必要
・ミミズが苦手だとできない
・堆肥化までに時間がかかる
  • ミミズコンポストの作り方
  • ミミズコンポストの使い方
  • ミミズコンポストのオススメ商品

ミミズコンポストの作り方

●用意するもの

コンポスト容器:衣装ケースなどのプラスチック容器(深さ30~40cm程度)
敷材※:牛糞堆肥・ピートモス・ココナッツ繊維などがオススメ。
ミミズ(シマミミズ):500g以上
受け皿:液肥をうけるための容器

※敷材はネット通販でも購入できますが、送料がかかりますので、ホームセンターで購入するのがオススメです。

手順1. プラスチック製に穴をあける

引用:みみず御殿日記

プラスチック容器の底に直径1cm程度の穴を数十個あけます。発酵した液体(液肥)を出す場所になります。

手順2. コンポスト容器を設置する

引用:みみず御殿日記

ブロッグやレンガを敷き、その上にコンポスト容器を置きます。容器を地面から浮かせて空気が通るようにします。

また、底に開けた穴の下に受け皿を置き、液肥が溜まるようにします。

手順3. 敷材を入れる

ミミズの住み家になる敷材を入れます。

ミミズは湿った環境でしか生息できないため、しっかり湿らせておきましょう。目安は軽く握って水がたれない程度です。

手順4. ミミズを入れる

ミミズを入れ、ミミズが環境になれるまで数日間そのままにします。

以上で、ミミズコンポストの完成です。

ミミズコンポストの使い方

ミミズコンポストで重要なのは、温度と湿度です。ミミズが生息しやすい環境を作ってあげることがポイントです。

  1. 生ゴミを投入する。(ミミズの総体量の半分量までが目安です)
  2. 生ゴミの上に新聞紙を置く。(下記3つの役割)
    ・小バエなどの発生を防ぐ
    ・適度な水分調整をしてくれる
    ・新聞紙に含まれる炭素が生ゴミの分解を早めてくれる
  3. 10~25℃で温度管理を行う
  4. ①~③を繰り返す。
  5. 約3~4ヶ月ほどで堆肥が完成します。

ミミズコンポストのオススメ商品

堆肥が取り出しやすく、ミミズコンポストに必要な材料が全て揃っている特別セットをご紹介します。

引用:楽天市場

  • 価格:16,170円
  • 生ゴミ処理能力:約250g/日
  • サイズ:約幅41.0×奥行46.5×高さ63.5cm
  • 材質:再生プラスチック
  • ミミズの種類:シマミミズ

堆肥を取り出しやすい3段構造です。ミミズコンポストに必要な材料がすべて揃っているので、届いたらすぐに始められます。

セット販売ではなく、コンポスト容器だけの販売もあります。

購入はこちら楽天

2-5. 電動生ごみ処理機について

かき混ぜや温度管理を自動で行ってくれるため手間が省け、かつ発酵速度も早めることができます。

メリット デメリット
・かき混ぜ、温度管理が不要
・1日で堆肥化できる
・初期費用・電気代がかかる

生ごみ処理機には、堆肥を作れるバイオ式の他に、生ごみを乾燥させて処理する乾燥式タイプもありますので、購入する際には間違えないように気をつけましょう。

3. コンポスト作りでの注意点やコツ

コンポストを作る5つの方法をご紹介しましたが、コンポストを作る上での共通の注意点やコツについてご紹介します。

  1. コンポストに入れて良いもの・ダメなもの
  2. 生ゴミをコンポストに投入する際の注意点
  3. 簡単!ひと手間でできる「虫」対策
  4. ニオイを発生させないための重要ポイント
  5. コンポストを始めるなら秋・冬が最適

3-1. コンポストに入れて良いもの・ダメなもの

コンポストは微生物の力で生ゴミを分解します。

そのため、微生物が分解できないものは、投入できません。

分解しやすいものもあれば、分解しにくいものもあります。そして入れてはいけないものもあります。

入れて良いもの 分解されにくいもの 入れてはダメなもの
・野菜、果物
・ご飯、パン、麺類
・卵の殻
・魚、肉類
・茶葉
・コーヒーかす(少量のみ)
・生米
・野菜の皮、芯など硬いもの
・果物の種
・魚や肉の骨
・貝殻
・割り箸や爪楊枝
・ラップ、ビニール袋など

3-2. 生ゴミをコンポストに投入する際の注意点

生ゴミを細かくしておくことで、分解・発酵がされやすくなります。また、水気が多すぎると、堆肥になる前に腐敗してしまう原因になります。

そのため、コンポストに投入する生ゴミは、細かく切り、水気を切っておきましょう。

3-3. 簡単!ひと手間でできる「虫」対策

生ゴミを扱うので、ゴキブリやウジなどの虫が発生しないのか心配になりますが、対策をしっかり行えば大抵の虫は防ぐことができます。

コンポストに防虫ネットをかけることで、虫の侵入や卵を産み付けられないようにすることが大切です。

また、生ゴミの発酵促進を促す防虫剤もあるので、活用するのも良い方法です。

3-4. ニオイを発生させないための重要ポイント

生ゴミを発酵させるコンポストは悪臭がするのではないかというイメージを持たれている方も多いと思います。

密閉式コンポストの場合は、酸っぱいような独特のニオイがしますが、基本的に密閉しているため、フタの開け閉めの時以外は気になりません。

ただし、生ゴミを入れすぎたり、水分量が多すぎたりすると、生ゴミが腐敗して臭いが発生することがありますので、コンポストの使い方を守るようにしましょう。

初心者の場合は、分解・発酵に時間はかかってしまいますが、水分量を少なめにすると失敗が少ないです。

3-5. コンポストを始めるなら秋・冬が最適

コンポストは微生物の力を利用するため、微生物の働きが活発化する春や夏がオススメだと言われる場合があります。

しかし春・夏は、生ゴミが腐りやすく、虫もわきやすいため、管理をしっかり行わないと失敗してしまいやすい時期です。

ですので、初心者の場合は、秋・冬に始める方が失敗が少ないのでオススメです。

ただし、秋・冬は春・夏に比べると分解・発酵がゆっくりなので、時間がかかることは頭に入れておきましょう。

4. さいごに

このページでは、コンポストの作り方や失敗しないための注意点やコツをご紹介しました。

コンポストは使用する容器や材料、方式によって、手間や費用が変わってきます。

あなたに向いているコンポストを見つけて、ぜひコンポスト作りを楽しんでくださいね。

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